クメール 幻の5大遺跡
サンボープレイクック・コーケー・大プリアカン・ベンメリア・バンテアイチュマール
アンコール遺跡群を取り囲むようにカンボジアのジャングルにひっそり佇むクメールの遺跡群。
特にスケールの大きな5つをクメール幻の5大遺跡と言います。
サンボー・プレイクック
アンコール地域に都が移る前の6世紀から9世紀にかけて存在した大国“チェンラー”。
そのチェンラー時代の大遺跡群がサンボー・プレイ・クックです。
サンボール・プレイクックの遺跡はほとんどがレンガ造り。ベトナムのチャンパ遺跡に雰囲気がよく似ているといわれています。
レンガ造り主体の祠堂が多数残っており、その中でも「空中宮殿」と言われる美しいレリーフが見ものです。
また、タプロムに匹敵する木侵食された遺跡など見所満載です。
バンテアイ・マチュール
「幻の千手観音」で有名なバンテアイ・チュマール。
12世紀末、宇宙の中心バイヨンを造ったジャヤバルマン7世の建立した寺院です。
環濠に囲まれたバンテアイ(砦)は、シェムリアップのアンコール・トムやコンポン・スヴァイのグレート・プリア・カンを髣髴とさせる巨大なもので、「こんなところに、まだこんな遺跡が残っていたのか…」と驚かされます。
遺跡は盗掘にあい、かなり崩れておりますが、バイヨン同様すばらしいレリーフが残されており、巨大な四面仏像もございます。
ベンメリア Beng Mealea
ベンメリア道路が整備されシェムリアップから1時間半で行けるようになったが、遺跡は今も修復が施されないまま密林に眠る。
映画「天空の城ラピュタ」のモデルになったとの噂がでたため、人気急上昇中の遺跡です。
『花束の池』という意味を持ち、三重の回廊、十字型の中庭などの伽藍配置となっています。
アンコール・ワットと類似点が多く、『東のアンコール』とも呼ばれます。
崩壊が進んでいる為、歩ける範囲も限られてますが、苔むした屋根の上を歩き、光の届かない回廊の中を進むなど、探検気分が味わえるのも楽しみの1つです。
大プレアカーン(プレアカーン・コンポイ・スヴァイ)
大プレアカーンは、5大遺跡の中でも、近年、訪問が可能になった、文字どうり幻の遺跡です。
アンコールワットの4倍の規模を持つ大寺院です。12世紀後半、ジャヤバルマン7世によって建設された仏教寺院の1つです。巨大なバライや堂塔に刻まれた巨大なガルーダや象の迫力が魅力的なプラサート・トゥコル(メボン)・四面仏顔塔など見所がいっぱい。ただ、残念ならが荒廃すすんでいる。
コーケー Koh Ker
コーケーは、シェムリアップの北東、ジャングルの中に『宝の島』の意味をもつ遺跡群がある。
アンコールワットが造営される約190年前、15年間だけ都が移された場所で、周辺には現在確認されているだけで90以 上もの寺院遺跡が残されています。
おもな遺跡は高さ約35mのピラミッド式の寺院遺跡プラサット・トム、約1mの巨大なリンガがそびえ立つプラサット・リンガなどがあります。
道路が整備され始め、少しずつ訪れる人が増えてます。遺跡マニアには人気の場所であり、リピーターも多いのが特徴です。